従来、日本の企業には縦割り型の組織が多く見られ、その弊害がたびたび指摘されてきました。情報が社内へ横断的に行きわたらないことがあり、ビジネス効率の低下や新しいものを生み出すイノベーションの阻害要因となってしまいます。このような現象は、情報・データの「サイロ化」と呼ばれています。今回は、社内システムのサイロ化の問題、解決方法の一つであるローコード開発ツールの採用とOutSystemsについて紹介します。
OutSystemsとは
OutSystemsは、Webアプリケーションやモバイルのネイティブアプリケーションを視覚的に開発できる、ローコード開発基盤です。開発チームは、企業が必要とするアプリを市場が求めるスピードで提供できます。[/vc_column_text]
OutSystemsから得られる6つのメリット
- 顧客のニーズに応えやすい
- 業務に最適したタッチポイント
- シームレスなUX/UI
- リアルタイムのデータを活用できる
- 企業向けのCXに対応
- 新しいテクノロジーを採用
OutSystemsが解決策となる理由
OutSystemsは、アプリ開発およびデリバリープロセスのすべての段階を簡素化するモダンアプリケーションプラットフォームです。開発チームは、企業が必要とするアプリを市場が求めるスピードで提供できます。チームの規模にかかわらず、アプリの設計、開発、QA、分析、管理を行うことができます。OutSystemsは、フロントエンドとバックエンド開発のニーズをすべて網羅しています。また、デプロイや長期にわたる保守にも対応しています。様々なツールを組み合わせる必要がなくなるため、コストの増加や生産性の低下を招くおそれもなくなります。ガバナンスと影響分析用の機能も提供されるため、コーディングや管理を追加することなく大規模プロジェクトをさらに拡大することができます。
高い生産性
OutSystemsは、アプリケーションの開発だけでなく、アプリケーションの変更プロセスも加速するようにゼロから設計されています。ビジュアルモデル駆動開発により、時間やコストを圧縮でき、俊敏性が向上します。洗練され魅力のあるマルチエクスペリエンスユーザーインターフェイス(UI)により、深い専門知識がなくてもHTMLやCSSを活用することができます。面倒で不整合の生じがちな手動でのコーディングは不要であり、デプロイもワンクリックで行えます。アプリケーションのデリバリーまでにかかる時間を、数か月や数年間ではなく、数週間や数日にすることができるのです。
OutSystemsは、高性能なローコードに専心する唯一の企業です。一般的なローコード/ノーコードとは一線を画します。生産性に優れた本格的なアプリケーションを高速開発できるローコードであり、無駄やオーバーヘッドをそぎ落とすことで、専門開発者が独自性の高い製品を設計開発するというクリエイティブな業務プロセスが可能になります。
スピードとコード
OutSystemsは、迅速な開発スピードとカスタムコードおよび既存のコードのシームレスな統合を独自の方法で両立することで、優れた俊敏性を実現しています。開発者は、アプリケーションのUI、ビジネスプロセス、ビジネスロジックとデータモデルを視覚的に設計します。ビジュアル開発環境へのドラッグ&ドロップ機能を利用することで、従来の手作業でのコーディングに比べ大幅な高速化が可能です。複数のデータソース、UIブロック、API、連携コネクタ、ビジネスルールなどを含むすべてのコンポーネントを組み合わせるための機能もあります。これにより、従来のソリューションを用いて構築するよりもはるかに短期間で、高品質なアプリケーションやプロセスを作成・処理することが可能になります。
マルチエクスペリエンス開発
OutSystemsは、高品質なアプリケーションを一度で開発し、さらに従来のテクノロジーと比べ、短期間かつ低コストでどこにでもデプロイできるようにします。また、本来の応答性を損なうことなく、あらゆるデバイスやOSをサポートできます。
オープンプラットフォーム
OutSystemsは、標準ベースのコードと拡張性を実現するオープンな統合プラットフォームです。こうした設計にした理由は、独自のデータやアーキテクチャを使用するとアプリケーション開発に制限が生まれ、コストも増加してしまうためです。OutSystemsでは、あらゆるデータベースに接続でき、ミッションクリティカルなシステムとも簡単に連携できるオープンプラットフォームを提供しています。
OutSystemsでは、表現力の高いビジュアル言語を使用してアプリケーションを開発でき、迅速なアプリケーション開発にありがちなリスクを回避できます。OutSystemsで設計したアプリケーションのビジュアルモデルは、適切な設計で最適化された標準コード(JavaScript、HTML、CSS、C#、標準SQL)にコンパイルされます。つまり、プライベートクラウドや自社データセンターなどの標準的なアプリケーションサーバー環境にデプロイ可能なのです。
エンタープライズレベルのプラットフォーム
OutSystemsは現在、エンタープライズアプリケーションの要件を満たす業界最高水準の製品の1つとみなされています。ミッションクリティカルなアプリケーション、POS、モバイルユーザーへのエンゲージメントのデプロイにあたり、数多くの企業がOutSystemsを使用しています。社員、取引先、顧客のいずれをターゲットにしたアプリケーションを作成する場合でも、OutSystemsは常に迅速でコスト効率の良いデリバリーを実現します。
また、いつでも拡張することができるため、様々な業務部門や主要ビジネスプロセス向けの、革新的で高品質な幅広いアプリケーションをサポートすることが可能です。OutSystemsの柔軟な環境とガバナンス機能により、組織の迅速な成長を促し、優れた設計や管理のもとで何百ものサービスやアプリケーションを擁するエンタープライズレベルの実装が可能になります。
コストの削減
OutSystemsは幅広く複雑なライフサイクルに対応しているため、プロジェクトを開始した時点から継続的デプロイプロセスを実現することができます。デプロイと同様、アプリケーションの管理と更新も容易です。ライフサイクルを通じて、OutSystemsは裏で動作し続け、アプリケーションにエラーが発生しないようにしています。アプリケーションはパフォーマンスと品質の両方を高めるために構成されており、そのアーキテクチャはOutSystems Architecture Dashboardで表示できるため、修正または最適化が必要なアプリケーションやポートフォリオの任意の部分を簡単に特定できます。パフォーマンスや品質上の問題を早めに検知して迅速に解消できるため、開発とデプロイのコストを軽減できます。
ベンダーロックインなし
ベンダーやプラットフォームを変更する場合、OutSystemsで開発したアプリがどうなるかを知っておくことは重要です。何の心配もせずリスクのない実装を実行できるOutSystemsは、ベンダーロックインのない唯一のソリューションです。
OutSystemsでは、アプリケーションの実行に特定のランタイムエンジンを使用しません。代わりにアプリケーションモデルを使用し、最終的には実行にOutSystemsを必要としない標準アプリケーションを生成します。
万が一ユーザーがOutSystemsの使用を中止してもIPが消えることはなく、アプリケーションはユーザー独自の環境で変わらず実行し続けることができるのです。
まとめ
DXは、単なる業務のデジタル化(デジタイゼーション、デジタライゼーション)とは違います。DXは決して一足飛びには実現せず、また業務改善の延長では限界があり、これまでとは異なるベクトルの視点が求められます。
OutSystemsの圧倒的なメリットを実感、NALは自社開発の製品がありますが、OutSystemsの構築と開発にも投資しています。
DX推進のための「現実解」として、OutSystemsを用いたシステム開発内製化を検討したい方は、ぜひお気軽にNALまで、お問い合わせください。